ガンマ線密度計

 

概要

既設配管に簡単に後付けして、密度(濃度)を非接触で測定する、放射線式ガンマ線密度計です。

接液部が全くないので、長期間にわたってメンテナンスが不要で安定的な計測が可能です。

スラリーや毒劇物のインライン濃度管理に最適です。微弱な放射線源を使用しておりますが、2005年に創設された設計認証制度による認証を

受け、ガンマ線密度計において我が国初の「表示付認証機器」となりました。

従って、管理区域の設定や主任者の選任が必要ありません。また、軽量・コンパクトで従来のガンマ線応用計測器のイメージを一新した製品

です。

 

特徴

表示付認証機器なので、主任者の選任・管理区域の設定が不要。

完全な非接触計測ため、どんな配管でも取り付け可能であり、メンテナンスが実質不要。

高い計測精度(2σ値±0.35%、積算時間120秒、配管径100A)。

軽量・コンパクトで、既設配管に簡単に設置可能。

使いやすい大きなディスプレイ。(操作端末)

5年間無償保証。

高い防水性・防塵性。

                                                    操作端末

用途

製紙(回収工程):黒液・緑液・白液・炭カル(炭酸カルシウム)の濃度計測・管理

製紙(塗工工程など):炭カル(炭酸カルシウム)・ホワイトカーボン(シリカ)・コーンスターチ・カラーの濃度計測・管理

化学:スラリーの濃度計測・管理

化学:酸・アルカリなど毒劇物の濃度計測・管理

製錬:鉱石パルプの濃度計測・管理

製錬:飛灰スラリーの濃度計測・管理

一般:汚泥の濃度計測・管理

一般:高粘度液体の濃度(密度)計測・管理

閉塞状態管理

など他の方式で測定困難な濃度計測、密度計測

 

取付例

 

仕様

  PM-1000シリーズ PH-1000シリーズ PH-2000シリーズ
測定方法 ガンマ線透過方式 ガンマ線透過方式 ガンマ線透過方式
検出方法 シンチレーション検出器方式 シンチレーション検出器方式 シンチレーション検出器方式
密度測定範囲 0~3000 kg/㎥
(配管径により異なる)
0~3000 kg/㎥
(配管径により異なる)
0~3000 kg/㎥
(配管径により異なる)
積算時間可変範囲 0.5~36,000 sec 0.5~36,000 sec 0.5~36,000 sec
統計誤差 3.5~7.5 kg/㎥
(配管径により異なる)
2.0~5.0 kg/㎥
(配管径により異なる)
適用配管 20~350 A 20~250 A 400~800 A
適用流体 流体を選びません 流体を選びません 流体を選びません
配管表面の最大温度 180 ℃(max) 180 ℃(max) 100℃(max)
表示 LCDモノクロ表示板
表示部:103 × 79 mm
LCDモノクロ表示板
表示部:103 × 79 mm
LCDモノクロ表示板
表示部:103 × 79 mm
出力 4/20 mA(本体、操作端末) 4/20 mA(本体、操作端末) 4/20 mA(本体、操作端末
使用放射線源 密封放射線源 3.66 MBq 1個 密封放射線源 10 MBq 1個 密封放射線源 100 MBq 1個
構造 防塵・防水構造IP66準拠 防塵・防水構造IP66準拠 防塵・防水構造IP66準拠
重量 14~24 kg(操作端末1 kg) 14~24 kg(操作端末1 kg) 線源部28 kg 検出部9 kg 
(操作端末1 kg)

(統計誤差は、積算時間120秒における2σ値です。また、配管径により異なります)

各シリーズとも防爆タイプもラインナップしています。